アンの幸福
Anne of Windy Willows

アン22才〜25才

主な登場人物
アン=シャーリーサマーサイド中学校校長。
ギルバート=ブライスアンの婚約者。レドモンド大学で医師の勉強中。
ケイトおばさん柳風荘の未亡人。マリラに似た無口な女性。
チャティおばさん同じく柳風荘の未亡人。よく涙を流す。
エイプラハム=プリングルサマーサイドの伝説的な船長。
ミスエレン、ミスセーラプリングル船長の娘。船長を誇りにしている。
レベッカ=デュー柳風荘で未亡人と猫の世話をしている。
ジェン=プリングルアンの生徒。
エリザベス=グレイソン常磐木荘に住む8才の少女。
キャンベル婦人常磐木荘の主人。エリザベスの祖母。
キャサリン=ブルック中学校の副校長。
参 考
柳風荘(ウィンディ・ウィローズ) アンはこの家の塔の部屋に下宿している。
常磐木荘(エヴァーグリーンズ) 柳風荘のお隣。
楓屋敷 プリングルの老婦人、ミスエレン、ミスセーラ姉妹が住む家。


あらすじ

このお話のほとんどは、サマーサイドの中学校校長として教鞭をとることになったアンから、医師になるため大学での勉強を続けているギルバートに送った手紙形式で書かれています。

「プリングル一家との戦い」

サマーサイドはプリングル一族が力を持ち、プリングル一族かそうでないかにはっきりと別れている。
プリングル一族を牛耳っていたミスエレン、ミスセーラ姉妹の甥が、中学校校長に志願していたが、アンが就任したことで、プリングル一族は最初からアンに敵意を持っていた。
生徒の中の首領格ジェン=プリングルの痛烈ないたずらや、プリングル一族からのあからさまな嫌がらせを受けたアンは心から悩み、辞職も考える程だった。

ある日生徒のウィルフレッド=ブライスの家に招かれたアンは、2階の裏廊下で、かってプリングル船長と航海を共にしたアンディ=ブライスの日誌を手に入れる。
そこにはプリングル船長への尊敬の念と、賛辞が書きつらねてあった。
アンはこの古い日誌をプリングル姉妹に送るが、それを受け取ったプリングル姉妹はあわててアンに和解を申し出る。
実は日誌の中に、船長の弟で、別の船の船長をしていたマクナムが、遭難した海の上で生き残るために死体を食べたと記されており、それをたてにアンが脅迫するつもりだと勘違いしたのだ。

アンはすぐに誤解を解くが、いずれにしろそのことを世間に知られたくないプリングル姉妹はアンに対する今までの態度を改め、町の重要人物として迎える。


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