先日、世界名作劇場のアニメ『赤毛のアン』第41話をみてふと疑問がわきました。アンがマリラとマシュウのために、ホテルのコンサートでも披露した詩を暗誦する場面で、原作では第三十四章に出てくる逸話です。原作では『乙女の誓い』という詩を暗誦することになっていますが、アニメではシェイクスピアの『リア王』第4幕のコーデリアの台詞を暗誦していました。コーデリアが父王リアの不幸を聞きつけて帰国し、その行方を捜索するよう命じる場面です。この差し替えには何か深いいきさつがあるのでしょうか。ご存知の方があれば、ぜひ教えてください。
アントワーヌさん、こんにちは。
お尋ねの件ですが、たぶん、調べたけれどわからなかったので、それらしく「リア王」を使った、
というところじゃないでしょうか。あまり深い意味はないと思います。
当時はインターネット検索などあるはずもなく、このような無名の詩など、日本では調べようにも
調べられなかったはずです。
「リア王」には、コーデリアも出てきますし。
高畑監督は、英詩に詳しいので、アニメの朗読場面で何が使われているか調べると、面白いですよ。
バーンズの「わが心、高原に」やエミリー・ディキンソンの「小川」、有名な「Home sweet home」
(埴生の宿)の訳違いなんかもありますよ。台本にはまたちがう題名が書かれていたりして。
「乙女の祈り」については、松本侑子訳や山本史郎訳の解説にあると思います。