劇団四季のミュージカル「赤毛のアン」は、カナダ・プリンス・エドワード島で毎夏上演される
シャーロットタウン・フェスティバルのミュージカルを、日本語にアレンジしたものです。
現地では毎年、何万人もの人が見て、それぞれに満足しています。なぜなら、面白いからです。
笑って笑って、そして最後には泣けます。そりゃもう、楽しいもんです。
原作だって面白おかしいシーンがたくさんあるじゃないですか。「赤毛のアン」をしてユーモア
小説だと言い切った評論家もいたのです。
原作に一番近いのは日本アニメのアンですが、それだって放映時には、イメージが違うと言って
見なかった人がかなりいたのです。後になってから皆さん後悔してますが。
映画だって原作と相当違うでしょ。でも割り切ってみれば、けっこういいですよね。
自分が本で読んだイメージと違うからと敬遠していたら、原作者からの素晴らしいプレゼントを
受取りそこなってしまいますよ。
これもアン、どれもアンで、バリエーションが広がっていいと思いますが。
私はこのミュージカルを10回以上見て、今年初めて四季のを見ました。
それで実を言うと、四季のはちょっとだけ、がっかりしました。大道具がしょぼいのと、無理に
日本語にしているので歌詞がヘンなこと、なによりダンスに迫力がありませんでした。
特にアンとマシュウのお皿投げがなかったし、アンの闘牛士のダンスがこぢんまりしすぎていた
し、ピクニックのダンスもしかりです。初日だったので、その辺割り引かなければいけませんが。
それでも、一緒に行った人は(熱烈なアンファン)、大感動していました。
まず、見て損はないと思いますよ。できれば本場のプリンス・エドワード島で見ていただきたい。
これからご覧になる方は、ぜひパンフレットも買って下さいね。私の名前も載ってます。
ミュージカルのナンバー(英語版)は、こちらで聞けます。
http://www.anneofgreengables.cc/realaudio/track2.ram