アボンリーへの道について
ひでっち
さん
2004年06月01日(火) 00時39分
[t122078.ipgw.phs.yoyogi.mopera.ne.jp] Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)スレ違いかもしれませんがm(__)m 初めて書込みをします。
再放送になってからのアボンリーへの道を見ています。そこで、アンはでてこない
けどギルバートがでてきたりしてますよね?勉強不足ですが、アンと同じ時代の設
定で、アボンリーへの道は作られているのでしょうか?そして、アンはアボンリー
への道の街の仲間ということになるのでしょうか?
赤毛のアンは、アンの青春までしか読んだことがありませんが、このアボンリーへ
の道を見たことにより、またモンゴメリ作品を読んでみようと思いました。
アボンリーへの道、はモンゴメリが短編で残した作品を原作にしていろいろ
な脚本家が書いた作品ですね。時代はもちろんアンの時代です。アンはせり
ふの中でときどきでてくるだけで姿はあらわしません。マリラ、リンド夫人
デイビー、ドラなどがアンシリーズの中にでてくる人たちですがアンの青春
をお読みになったならずいぶんデイビー、ドラの年令が登場している場面と
一致しないことはおきづきでしょう。アンが17さいごろにデイビー、ドラ
はグリーンゲイブルズにくるし、二人がおとなになるまでマリラ、リンド夫
人は健在でデイビーがグリーンゲイブルズの農場をひきつぐのが原作です。
ギルバートの登場は番組が考えたボーナス出演でしょうね。アンは結婚sてか
らはグレンセントメアリーという村に住んでいますので仲間とはいえないま
でも、いまでもよくかえってきているはずの出身者というところでしょう
か。アンとは切り離して番組を楽しむのが正解でしょうね。
モンゴメリ作品はどんどんお読みください。わたしはアンの愛情がいちば
んよく読み返す作品です。
RE:アボンリーへの道について
Lyre
さん
2004年06月04日(金) 22時13分
[Dttji34DS63.myg.mesh.ad.jp] Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)「アボンリーへの道」はカナダでは1990年から放映が始まり、この時点で
は、「赤毛のアン」と「アボンリーへの道」は大体同じ時代(続いている)
という構想でドラマは制作されていたようです。「赤毛のアン」「アンの青
春」後の時代の話ということから、アンがアボンリーを離れてからのことに
なるという設定です。「アボンリーへの道」にギルバートが出た時(39話
「友よやすらかに」)には、アンと結婚していて、アンは子供から病気を移
されたので来られないという話が台詞にありました。子供が誰なのかははっ
きりしませんが、アンとギルバートの子供ということみたいでした。「アボ
ンリーへの道」にこのエピソードを入れることで、アン達のその後を、ち
らっと伝えるという感じにしたのでしょう。
けれども、その後、「アン」シリーズのドラマには、第三作目「アンの結
婚」が全く新しい構想で制作されたので、「アボンリーへの道」に出て来た
アンに関する話は、細かい点が合わなくなってしまいました。「アボンリー
への道」は、13話分が大体1年間の出来事、という形で進んでいます。年号が
出て来る回もあるので、何年の設定なのか、かなり具体的に計算することが
できます。「アンの結婚」では第一次世界大戦の時代の話になっています
が、そうすると「アボンリーへの道」で描かれた内容と、「アン」シリーズ
でのストーリーとの間に、矛盾点が生じます。「アボンリーへの道」では、
ドラマの3年目でマリラが亡くなった時にギルバートがアボンリーに来ていま
すが、「アンの結婚」では、アンはマリラの死後3年ぶりにアボンリーに帰郷
したことになっています。そうすると、この時には、「アボンリーへの道」
のドラマで描かれている時代の最中(最後の年の頃)に重なってしまうと思
うんです。つまり、グリーン・ゲイブルスには、マリラが亡くなってから
ずっと住んでいるリンド夫人とデイビーとドーラが、まだ住んでいるはずな
んです。しかも、マリラが亡くなった頃にはアンは結婚していたはずなの
に、「アンの結婚」で一時帰郷した時には、アンはまだ婚約中。「アンの結
婚」ではその辺のことは触れられませんでしたから、矛盾することがあまり
あからさまにならないように、「アボンリーへの道」とのつながりは、ない
ことになったのか、無視することにしたのでしょう。
マリラが死ぬという脚本になったのは、ファンにとっては非常に残念でした
が、マリラを演じたコリーン・デューハーストが病気になり、番組からの降
板を申し出たからなのではないかと思います。カナダのテレビで92年4月に
「友よやすらかに」の回が放映された時には、既に故人となっていました。
癌だったということで、1991年8月22日に亡くなっていますから、撮影後に間
もなく亡くなったか、あるいは撮影中に出演不可能になったのかもしれませ
ん。
ラベンダーさん、Lyreさん、細かく説明していただいてありがとうございますm
(__)m 映画のアンを観てから、アボンリーを観るようになったので、あれ?と思う
事がありました。これから、アンの本をちゃんと、読んでみようと思います。
あいがとうございました。