はじめまして。赤毛のアンのページがあるとは知りませんでした。大変うれしいです。
さっそく質問ですが、表題のとおり、PEIの道が赤い理由です。アンは、学校で習い、わかったらしいですが、理由を教えてくれませんでした。
いらない事はいっぱいしゃべるくせしやがってと、いつもつっこんでしまいます。農業の勉強でわかったらしいので、馬糞かなとは考えていましたが、
−−だからアンはしゃべらなかった−−納得できません。皆さん現地にいかれているようなので、真実を、どうか教えてください。
「赤毛のアンの島−プリンス・エドワード島の歴史−」(河出書房新社刊)の28頁に、P.E.I.の土が赤い理由が書かれています(道だけではないんです)。以下にそのまま引用いたします。ちなみに、この本の原題は、"Land of the Red Soil"です。
「カナダの大西洋岸の姿は、3億年前には今日とは全く異なっていた。プリンス・エドワード島とノーサンバランド海峡は存在しておらず、ニューブランズウィック州、ノヴァスコシア州、ケベック州の全体が巨大な山岳地帯だった。これらの山からはいくつもの川が広大な低地地帯へと流れこみ、現在のセントローレンス湾へと注いでいたのである。勾配がゆるやかになると、低地には石、泥、粘土などの細かい粒子が残される。何百万年もの間に、流送土砂と呼ばれるこれらの粒子堆積層が低地平野を形成した。その後にセントローレンス湾の水位が上昇し、プリンスエドワード島が誕生したのだ。」
「堆積層の上にあった岩石層の重さによって、下の部分が圧縮され堆積岩に変化した。そこに含まれている微量の鉄分が、水と空気の接触によって酸化し、堆積物を酸化鉄で赤く色づけた。島の土が赤いのはこのためである。」
一言で申し上げると、こういうことです。つまり、島の土には微量の鉄分が含まれており、それが酸化して赤くなっているのです。手っ取り早く言えば、赤サビです。
なっちゃん様、すばやいお返事ありがとうございます。赤錆でしたか。未来の娘が「なんであかいみちなの。」と質問してくる日が楽しみです。
「いいかい。もともと、アンの住んでいる島は海の下で・・・・。」
あぶなく「そりゃ馬糞だべ。」と言うところでしたね。