アンブックスに出てくるお花


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アンブックスに出てくるお花の写真集です。
お持ちの写真があったらぜひ紹介して下さい!

出来たらどの本のどのシーンに出てくるのかもコメントしていただけると助かります。
よろしくお願いします。


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赤毛のアンが愛したサンザシの花

赤毛のアンが愛したサンザシの花がどんな花だったのか、知りたくて調べていたら、海外のサイトに行き当たりました。
Trailing Arbutus(トレイリング・アービュ−タス)学名 Epigaea repens
和名はわかりませんでした。イワナシと言っているかたがありましたが、それは違う花のようです。(学名が違う)
この花なら、帽子にさしたり、花束にしたり、というのが納得。元々が、ブーケのような、愛らしい花です。
by すみれ No.118
2015/07/03
キンセンカ(金盞花)

日本では仏花(仏壇にあげる花)になっていますが、欧米では花壇の花として人気があります。日本でも最近はイメージを変えるためか、学名のカレンジュラと呼ばれることが多くなりました。英語ではマリーゴールド、こちらが本家です。モンゴメリの小説には「マリーゴールドの魔法」という本もありますね。アンの物語には直接出てきませんが、「赤毛のアン」第二章で、アンとマシュウがグリーンゲイブルズに到着する直前、「日はすでに落ちて教会の尖塔が、きんせんか色の空にそびえていた」、とあります。きっと黄金色の夕焼だったのでしょう。
2006年3月、東京都東久留米市にて
by ましう No.93
2006/03/19
マリーゴールド

「アンの愛情」6章で、ペチュニアと一緒に出てきます。村岡訳では「きんせんか」となっています。「キンセンカ(金盞花)」も英語では同じ marigold なのですが、季節が10月なので、これはアフリカン・マリーゴールドかフレンチ・マリーゴールドだと思います。
写真はアフリカン・マリーゴールド。よく花壇で見かけるフレンチ・マリーゴールドより背が高いですが、メキシコ原産でアフリカともおフランスとも関係ありません。和名は万寿菊、フレンチ・マリーゴールドの方は万寿菊の他に千寿菊と呼ぶこともあります。
同じモンゴメリの「マリゴールドの魔法」のマリーゴールドは人の名前ですが、こっちはキンセンカだと思います。
2005年10月神代植物公園(東京都調布市)にて
by ましう No.71
2006/03/19
ラッパ水仙

こちらが Daffodil の方の水仙。ウエールズの国花でもあります。「赤毛のアン」12章のおごそかな誓いの場面で、バリー家の庭に咲いている花のひとつです。「ばら色のけまんそう、大きいみごとな深紅色のしゃくやく、かおりのよい白水仙、とげだらけのよくにおうスコッチ・ローズ、ピンクや青や白のおだまき、薄紫色のしゃぼんそう、にがよもぎやりぼん草やはっかの繁み、紫色のらん、らっぱ水仙、・・・(以下略)」(神山妙子訳より)。村岡訳では日本語の重複を避けるためか、最初の白水仙はありますが、ラッパ水仙はありませんでした。春の花壇を彩るポビーピュラーな花のひとつです。
2006年3月、東京都東久留米市にて
by ましう No.92
2006/03/12
水仙

日本語ではスイセンは水仙ですが、英語では Narcissus と Daffodil に別れています。Daffodil は花の大きなラッパズイセン。Narcissus は花の小さいフサザキズイセン(房咲き水仙)で、ギリシャ神話のナルキッソスの物語から。これがナルシストの語源になっています。
モンゴメリは白水仙が好きだったので、narcissi と呼んで、物語のあちこちに登場させています。一方、June lilies と書いているところもあって、訳者を混乱させています。10章で百合を摘んでいいと言われたアンは水仙を持って現れ、中学生の私を恐怖の坩堝に叩き込んでくれました。June lilies (6月の百合)はモンゴメリの造語で、これが出てきたら水仙のこと。「ほしかったら、すみのところの白いゆりの花をつんでいいからね」(赤毛のアン 10章)。ところが後の方になるとリンドさん、自分で説明しています。「大きな赤いしゃくやくとならんだ白水仙(white June lilies she calls narcissus)といった感じですね」(赤毛のアン30章)。なので、村岡訳もこの後は June lilies も水仙と訳されています。「アンは笑って色あせた水仙(June lilies)の一つをダイアナに投げつけた(赤毛のアン36章)。」
他に白水仙の出てくるのは、12章のダイアナの庭と、マシュウの亡くなる場面でアンが両手いっぱいに水仙の花束を抱えて玄関に入ってくるところ(37章)。村岡訳にはありませんが、「それから当分の間、アンには白水仙の姿も香りも嫌いになった」(神山妙子訳)−−だそうですよ。
2006年3月、左・東京都東久留米市、右・東京都武蔵野市にて。
by ましう No.91
2006/03/12
シュウカイドウ(秋海棠)

「アンの青春」13章で、アンやダイアナ、ジェーン、プリシラがでかけるピクニックの小径に咲いていて、ダイアナは花束を作ろうと言います。原書では"Elephant's ear" 象の耳、ですね。秋海棠は日本でもよく見られる野生のベゴニアです。確かに、葉っぱは象の耳に似てますね。でも東アジア原産の花がカナダ東岸にもあるのかなぁ。
2005年11月、東京都清瀬市にて
by ましう No.87
2006/03/04
パンジー

パンジー、三色菫ですね。「アンの青春」27章の冒頭で、デイビーがマリラに「どうして小母ちゃんはお嫁にいかないの?」と聞き、マリラは「あのおせっかちのめんどりどもが、わたしのパンジーの花壇を荒らしてる」と言って席を立ちますが、花壇なんか見向きもせずに、物置の入口に腰掛けて笑い転げます。マリラのもともとの性格を表した秀逸なシーンですが、これも講談社版はじめ、簡略化された本には出てきません。「赤毛のアン」17章では、学校に帰ったアンは園芸カタログから切り抜いたパンジーの絵を貰いますし、「パンジー・ブックス」という本も出てきます。
2005年12月、東京都東久留米市にて
by ましう No.86
2006/03/04

英語ではクリサンセマム。古くから世界中で人気のある花で、改良されて花の色、形、大きさはさまざま。桜と並ぶ日本の国花ですが、アンのお話にもちゃんと出てきます。「アンの愛情」の第6章、パティの家を発見したアンは、ペチュニアやマリゴールドと一緒に菊を見つけます(講談社版にはありません)。パティの家では、フィリパの崇拝者も彼女に菊を贈ります。映画の「赤毛のアン」では、つづり方のコンクールで"chrysanthemum"を正確につづったアンは、ギルバートを打ち負かします。
2005年11月、東京都武蔵野市、東久留米市にて
by ましう No.85
2006/03/04
エゾギク

マリラの留守中に、有名な作家モーガン夫人がふいに訪れ、アンをびっくりさせます。花瓶にいけてあったのはピンクと白のエゾギクだけでした。(「アンの青春」20章)。
アスターの名前で知られています。和名は蝦夷菊ですが、北海道に自生しているわけではありません。
赤や紫が多いですが、物語に合わせてピンクの花を探してきました。
2005年9月、東京都武蔵野市にて
by ましう No.90
2005/10/12
ライス・リリー

これはちょっと難儀しました。「赤毛のアン」のおごそかな誓いの後で、アンがマリラに「ダイアナが森の奥のゆりが咲いているところを教えてくれる」と報告するところ。あるいは教室騒動でギルバートの頭で石盤をたたき割った後、アンが森でゆりを摘んで頭に飾っていて授業に遅刻するシーンで「ゆり」が出てきますが、両方とも原書では rice lily となっていて、直訳すると「コメユリ」。なんじゃらほいと思っていたら、「アンの青春」5章で、ポール・アービングがアンに差し出した花束は「アボンリーの子供達が、ライス・リリーと呼んでいる可憐な、小さい野生の蘭」(神山妙子訳)と書かれているじゃーあーりませんかぁ。さっそく現地で買った植物図鑑を探してみたら、どうやら米粒みたいな小さい花を咲かせる蘭が何種類かあるらしい。その一つは「左回りの螺旋状に花を付ける」って、日本のネジバナ(モジズリ)とおんなじじゃん!
アン、こんなのを頭に巻いて立たされたのか?! しかも左巻きだぜ、可哀想すぎる。って、なんか違う気もするが…
写真は日本のネジバナ。2005年6月、新潟市にて
by ましう No.75
2005/10/09
セキチク

同じナデシコの仲間でも、こちらは1本の茎に一つだけ花を付けます。和名は石竹。「丘の家のジェーン」で、ジェーンご自慢の花壇を飾った花です。
2005年6月、山梨県甲府市にて
by ましう No.74
2005/10/05
アメリカナデシコ

花の下に髭があるのでヒゲナデシコ(髭撫子)とか、ビジョナデシコ(美女撫子)とも呼ばれます。男、女、どっち?
「アンの幸福」最初の一年の章の始めのところで、アンが最初にウインディ・ウイローズを訪れるところに出てきます。
2005年6月、山梨県大月市にて
by ましう No.73
2005/10/05

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